高瀬 恵子 〈 たかせ けいこ 〉

 

高瀬恵子様  

NTT物性科学基礎研究所 研究主任

    2009年 大学院博士課程修了・2004年 理学部物理学科卒業

   半導体表面および界面における低温電子物性実験

 

物理学科・専攻を選んだ理由

 学科を選ぶときには、将来は研究を仕事にしたいと思っていました。何かを発見したり、物事の本質を見極めたり、それを踏まえて新しい物を創り出すことに強い憧れがあったからです。その点で物理学科はぴったりでした。最終的に選んだ理由は、物性以外にも素粒子や宇宙という幅広い選択肢があり、知的好奇心あふれる仲間と出会えると期待できるからでした。

 

キャリア形成の際に物理学的考え方、手法などが役立った点

 私は企業で働いていますが、基礎研究所で固体物理の量子物性を研究しているため、物理学自体がキャリア形成の根幹になります。それ以外に、理学部で物理と付き合う中で得られた大きな武器は、自分自身と向き合い自分で考えることを当たり前だと思えるマインドだと思います。本質は何かを見極める努力をしつつ、自分と違う考え方など多様性を受容することを「当たり前に感じる」ことは、変化や競争の激しい現代社会で豊かに生きていくのに大変役立つと感じています。

 

学部・専攻在籍時の同級生同士や教員との交流の場について、思い出など

 理学部物理学科に所属する最大のメリットの一つに、先生から先輩、同級生、後輩にいたるまで、大変魅力ある仲間と出会えることが挙げられます。話好きな人が多く、日常的な出来事に対する感性もクリエイティブで間違いなく面白いです。五月祭や自主ゼミなどで深く付きあう機会があります。

在校生に対するメッセージ


 物理学科に進むか即断できなくても 、将来幸せになりたいかと聞かれてNOと答える人はいないでしょう。理学の精神をもつ物理学科には、自分で幸せを見つける力を養う機会がゴロゴロ転がっています。どう活かすかは自分次第ですが、物理学専攻で自分の力と可能性を試して、仲間と一緒に大きく成長してみませんか。

 

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