分子の振動を一網打尽に観測できる光学技術を開発

研究成果 2019/09/30

東京大学大学院理学系研究科の井手口拓郎准教授らのグループは、1つのレーザーを用いて赤外吸収スペクトルとラマン散乱スペクトルを同時に計測できる分光法「相補振動分光法(Complementary vibrational spectroscopy)」の開発に成功しました。相補振動分光法は、フーリエ変換分光法と呼ばれる分光手法に、超短パルスレーザーによる複数の非線形光学現象を導入する工夫により実現しました。

これまで、赤外吸収スペクトルとラマン散乱スペクトルは別々に計測するものであると認識されてきましたが、今回開発した相補振動分光法はこの前提を覆すものであり、今後、さまざまな分野で有効な化学分析手法として利用されることが期待されます。

詳細については、理学系研究科HP東京大学HPをご参照ください。

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