細胞内の構造と微粒子の動きを同時観察する顕微鏡を開発
研究成果 2025/11/25
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻および附属フォトンサイエンス研究機構の堀江紘己大学院生、戸田圭一郎特任助教、中村卓磨特任助教(研究当時)と井手口拓郎准教授らの研究グループは、前方散乱光と後方散乱光を同時に定量する「双方向定量散乱顕微鏡」を開発しました。この顕微鏡により、前方散乱のみを検出する従来法に対して約14倍広い強度範囲の散乱信号を検出できるようになり、細胞内の大きな構造から100 nm程度の微粒子まで、幅広いスケールで可視化が可能になりました。また、両方向の散乱強度の差を解析することで、細胞内微粒子の屈折率と粒径を定量できることを実証しました。さらに、細胞死の過程で細胞内の構造や微粒子の動きの活性度が時間変化する様子を観測しました。本成果は、細胞内の構造と微粒子の動態の関係を明らかにする新たな手がかりとなり、定量位相顕微鏡や干渉散乱顕微鏡といった既存のラベルフリー顕微鏡の応用範囲を広げるものです。
詳細については、以下をご参照ください。



