進振り Q&A

  物理学科の進学についてご質問などがある方は、次のアドレスに質問をお送りください。
折り返し、こちらよりお答えします。
soudan[AT]phys.s.u-tokyo.ac.jp
メールを送るときは、入学年次、科類(ex.理科一類)、学籍番号、氏名を記載してください。

質問は随時追加していく予定です。

進路選択に関するQ.&A.
Q. 工学部にも物理系の学科がいくつかありますが、それと物理学科の違いは何ですか?
Q. 生物に興味があるのですが、生物に対するアプローチは、生物系の学科と物理学科でどのように異なるのでしょうか?
Q. 留学をしてみたいのですが
Q. 女子学生の進路を教えてください
Q. 各課程の修了後の進路を教えてください

本郷での勉学に関するQ&A
Q.物理学科での授業内容は、駒場の物理学と比べてどのように変わりますか?
Q. 専門科目や演習が難しくて、ついていけないのではないかと心配です。
Q. 実験があまり好きでないのですが、物理学科に進学しても困りませんか?
Q. 物理学科の教育は、水準は高いが、あまり面倒を見てくれない、というのは本当ですか?
Q. 卒業研究または卒論として、どのようなことをしますか?
Q. 4年生の特別実験の配属で柏キャンパスに行くことはあるでしょうか?
Q. 卒業までにどの程度の単位を取らないといけないでしょうか?普通はどれくらいの単位を取っていますか?

進路選択に関するQ.&A.

Q. 工学部にも物理系の学科がいくつかありますが、それと物理学科の違いは何ですか?

  A. 学部の講義や大学院での第一線の研究は似ている部分がありますが、理学部と工学部とでは決定的に違うところがいくつかあります。
1つは、物理学科では素粒子・原子核・宇宙・物性・統計物理・一般物理・生物物理など広範囲の分野の研究室があり、講義が行われています。このため将来の進路を考えるときに、選択の幅がとても広いという特徴があります。また、将来、自分の専門分野を決めたあとでも、他の広い分野の友人を持つことができます。
もう1つの大きな違いは、工学部はやはり応用ということを最終目的においていますが、理学部では自然科学の基礎的な部分の探求を目標としている点です。ただしもちろん最終的には何らかの役に立つことを期待しながら研究をしています。
また、かなり大多数の物理学科卒業生は大学院に進み、博士課程まで修了します。それでも大学院で行った基礎研究をもとに、社会で活躍している先輩方もたくさんいます。(学生・卒業生の声)

Q. 生物に興味があるのですが、生物に対するアプローチは、生物系の学科と物理学科でどのように異なるのでしょうか?

  A. 物理学科には、生物を研究している研究室が複数あり、物理や数理の基礎を学びながら同時に生物の勉強や研究を行うことができます。基礎的な物理過程から生物を理解し、生物の多様性だけでなく、生物が持つ普遍的な性質や法則を探ろうとするのが物理学からのアプローチと言うことができます。
生命システムや反応ネットワーク等のダイナミクスや統計法則を明らかにするため、理論やシミュレーション、新しい実験技術の開発などを駆使して研究する分野を生物物理学や普遍性生物学と呼びますが、そのようなアプローチに興味を持つ方には、物理学科をお薦めします。

Q. 留学をしてみたいのですが

A. 学部の在学年限中に、プリンストン大学に半年間留学するプログラムや3ヶ月程度の短期留学をする理学部のプログラム(SVAP) があります。また、学部卒業後・修士課程卒業後に、米国のハーバード大学、MIT、Caltech、UCバークレーなどの大学院に留学される卒業生も各学年に数人程度います。さらに、博士課程修了後に、博士研究員(ポスドク)として、海外の大学や研究機関に職を得る卒業生も多く、海外の大学で教員として活躍されている卒業生も多いです。
参考:物理学科留学のページ

Q. 女子学生の進路を教えてください

A. 物理学科の卒業生の女性は、東京大学や京都大学をはじめとした大学の教員や博士研究員および理化学研究所などの研究員などとして研究にたずさわる方、NTT、IBM、ニコンなどの企業に就職される方、マッキンゼーなどのコンサルティング会社や日本銀行などの銀行・証券会社、官庁に就職される方など、多方面にわたって活躍されています。修士課程・博士課程からハーバード大学など海外の大学に進む方、博士研究員として海外の大学や研究所に勤める方もいらっしゃいます。

Q. 各課程の修了後の進路を教えてください

A. こちらのページで紹介しています。(卒業生の就職先
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本郷での勉学に関するQ&A

Q. 物理学科での授業内容は、駒場の物理学と比べてどのように変わりますか?

A. 物理学では、常に基礎に立ち返って自ら考える力を養うことが大切です。2年後期と3年では、一生物理学と向かい合うための基礎力として、現代物理学の根幹である、量子力学、相対論、統計物理学、物理数学を講義と演習で身につけます。未知の現象を科学的に探求する手法として、実験の基礎を十分な時間を使って学びます。これらをそれぞれのペースで自ら学べるように、余裕をもった時間割が組まれています。4年生になると、原子核・素粒子物理学、宇宙物理学、物性物理学、レーザー物理学など、最先端分野の講義が始まり、基礎の上に研究のフロンティアがどのように展開しているのかを学んでいくことになります。

Q. 専門科目や演習が難しくて、ついていけないのではないかと心配です。

A. 物理学科では懇切丁寧に手厚い教育をしているので、しっかり勉強すれば大丈夫です。必修科目は全員がきっちり身につけ、合格できるように、追試験・追レポートも行っています。進振りがクリアできれば、問題なく物理学科でやっていけると思います。理解のスピードは人それぞれですが、物理に対する興味と情熱を持ち続ければ、大丈夫です。

Q. 実験があまり好きでないのですが、物理学科に進学しても困りませんか?

A. 物理学科での実験は、先端的な物理に関係するものもあって、良く考えられているので、今までやってきた(やらされてきた)実験と比べて面白いと思います。
将来、理論の分野に進むにしても、実験をやっておくことは良い経験になります。湯川秀樹博士も、実験はあまり得意でなかったようですが、実験をやって学んだ経験を書かれています。今、実験が好きでなくともやってみれば面白いかもしれませんし、好きでないまま教授になった理論の先生もいますから大丈夫です。

Q. 物理学科の教育は、水準は高いが、あまり面倒を見てくれない、というのは本当ですか?

A. 物理学科の教育は3年生までは講義、演習、実験からなり、4年生になると、講義に加え研究室に配属されての実験、実習、輪講(特別実験・理論演習と呼びます)があります。必修講義のほとんどには演習があり、そこでは少人数のクラスで助教やTAが個別指導もしています。また、教員と直接相談することを奨励しています。教員の部屋に行けば話ができるようにオフィスアワーを設定しています。物理学科は自ら学ぶ意欲を持った学生を歓迎し、きめ細かい指導を行っています。

Q. 卒業研究または卒論として、どのようなことをしますか? 

  A. 物理学科では、四年次の必修科目として特別実験・理論演習というものがあります。
これは、研究室に所属して実際の研究に関する基本的な論文や教科書を輪読したり、研究室で行っている実験や理論の一部を自分たちで行うということをします。
物理学科の特徴として、四年次の1年間を前半と後半に分け、異なった2つの研究室を経験するということになっています。こうすることによって幅広い研究分野を経験することができ、将来大変役に立つと考えています。

Q. 4年生の特別実験の配属で柏キャンパスに行くことはあるでしょうか?

A. 本郷の先生方だけではカバーしきれない物理学の分野を柏キャンパスの先生方がカバーしています。学生本人がそのような分野を希望した場合には4年生の夏学期および冬学期に行われる特別理論演習・特別実験(卒業研究に相当する必修科目)で、柏キャンパスで学ぶことができます。研究室配属は学生の希望によって決まります。

Q. 卒業までにどの程度の単位を取らないといけないでしょうか?普通はどれくらいの単位を取っていますか?

A. 4学期(2年生冬学期)では20単位(内16単位は必修科目)を学修し、3,4年生では合計で必修科目28.5単位と選択科目34単位を学修しなければなりません。必修科目の内、演習や実験以外の科目(電磁気学II, III, 量子力学II, III, 統計力学I, II,計算機実験)はすべて3年生で履修します。多くの学生は、実際には4年生の夏学期までに必要な単位はほとんど取ってしまうようです。4年生では、卒業研究に相当する特別実験・理論演習だけが必修となります。

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