川人 光男  〈 かわと みつお 〉

 

川人先生(最終版)

 

 
-計算論的神経科学者としてのキャリアパス-
 
(株)国際電気通信基礎技術研究所
脳情報通信総合研究所 所長
 
《そのほかの所属》
株式会社XNef 代表取締役CEO
理化学研究所革新知能統合研究センター(AIP)
特別顧問
京都大学大学院 客員教授
金沢工業大学 客員教授
玉川大学脳科学研究所 客員教授
東京科学大学科学技術創成研究院 特定教授
富山県立大学 特任教授
 
1976年 理学部物理学科卒業
 
経歴(卒業年度・在籍時の研究分野・現在のご所属など)

和田昭允研で、現在大阪大学医学部教授の不二門尚さんと一緒に卒業実験
昭和56年大阪大学大学院生物工学博士課程修了。同年助手、昭和62年同講師
昭和63年(株)国際電気通信基礎技術研究所、通称ATRに移る
平成15年よりATR脳情報研究所所長。科学技術振興事業団『川人学習動態脳プロジェクト』総括、
科学技術振興機構『計算脳プロジェクト』総括、さきがけ領域『脳情報の解読と制御』総括を兼任
朝日賞、APNNA賞、Gabor賞、INNS College of Fellow、紫綬褒章、学士院賞など
 
物理学科・専攻を選んだ理由

科学者に憧れて選びました。

キャリア形成の際に物理学的考え方、手法などが役立った点

脳科学でも物理学と同じように、理論と実験が循環しなくてはいけないと考えて、私なりの計算論的神経科学の分野が作れたこと。

学部・専攻在籍時の同級生同士や教員との交流の場について、思い出など

朝日新聞記者だった内村直之さんに誘われて、東大男声合唱?と某女子大の合唱団の合同練習(合コン?)に参加したのは、楽しかったけれども恥ずかしい思い出です。歌えないのに・・・。卒業後も、専門は違ってしまいましたが、内村さん、不二門さん、今田正俊さん、宮下精二さんなどとはちょくちょく会っています。

在校生に対するメッセージ

物理化学システムがどのように意識を産み出すのかなど、脳研究には沢山のミステリーが残されています。脳の計算理論は今後ますます重要な研究分野になると思います。物理の学部あるいは大学院を出てから、脳の計算理論に進むのは、沢山の成功者を産み出したキャリアパスです。大学院、あるいは博士課程から海外の大学に進学するのも良いでしょうし、日本でも、私たちの研究所ATRが連携大学院をしている奈良先端科学技術大学院大学、京都大学情報学研究科、大阪大学生命機能研究科、あるいは英語使用の沖縄先端科学技術大学院大学などに、計算論的神経科学の講座があります。

 

 ○  卒業生の声

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