三尾典克 教授 最終講義のお知らせ(3月12日)

コロキウム・談話会 2025/01/28

演  題: 相対論に魅せられて

日  時: 2025年3月12日(水) 10:00~11:30

会  場: 小柴ホール(理学部1号館)

自由参加、登録不要になります。

 

世界で一番有名な物理学者は誰?という問いに対して、ほとんどの人はアインシュタインと答えると思います。そして、少々短絡的ですが、アインシュタインと言えば相対論です。皆様よくご存知のように、特殊相対論では、それまではまったく別物であった時間と空間を4次元の時空間として扱うという新しい物理学の枠組みが完成し、さらに一般相対論によって、重力と時空間の構造の関係が明らかにされ、動的な現象では重力波が発生するということが示されました。私は、この相対論の不思議な魅力に惹かれて、学生時代から重力や重力波の実験に関する研究を続けてきました。

ただ、相対論的効果と呼ばれる様々な現象は日常生活にはほとんど現れることはなく、実験として何か見つけようとすると、結構、しんどいことになります。その典型が重力波の検出でした。重力波検出の試みが始まったのは1960年代だと思いますが、米国のLIGOが検出したのは2015年で、実に50年以上もかかっています。こんなに長い期間、研究が継続できたのは、重力波の研究が学問上極めて大きな意義を持っていることの現れですが、それを支援してくださった方々のおかげでもあります。同様に、私自身も多くの皆様に支えられてきました。ここでは、自分の研究生活を振り返りながら、相対論・重力・重力波にまつわる話を紹介させていただき、これまでの皆様のご厚意への感謝を申し上げたいと思います。


■当日の注意
・当日体調不良の方は来場をお控えください。
マスク着用と消毒にご協力をお願いします。

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