酒井広文 教授 最終講義のお知らせ(3月12日)

コロキウム・談話会 2025/01/28

演  題: 分子の気持ちを理解する!?

日  時: 2025年3月12日(水) 13:30~15:00

会  場: 小柴ホール(理学部1号館)

参加方法:対面のみ ※ご自由にご参加ください。登録は不要です。

 

通常ランダムな向きを向いている気体分子の向きを揃えることができればレーザー光と分子との相互作用で発現する様々な現象の配列・配向依存性を直接的に明らかにすることができる。酒井は、東大に着任する直前に、高強度レーザー電場を用いて気体分子の配列(分子の頭と尻尾を区別しない)制御に成功し、当該分野の先鞭をつけた。東大物理に着任後は、関係するコミュニティーが、何れより高度でチャレンジングな配向(頭と尻尾を区別する)制御技術に注目することを見越し、その技術開発にいち早く着手した。静電場とレーザー電場を併用する分子配向制御では、1次元的配向制御から始まり分子配向制御の「完成形」と位置付けられるレーザー電場の存在しない条件下での3次元的配向制御の実現に至るまで、ほぼ全てのマイルストーン技術を開発した。また、非共鳴2波長レーザー電場のみを用いる全光学的分子配向制御法を自ら提案し、原理実証にも成功した。この全光学的分子配向制御の「完成形」の実現も、独自の戦略と実験技術により近々確実に実現する見通しが立った。さらに、配列・配向した分子アンサンブルを用いた超高速分子光反応に関する実験でも興味深い成果が得られた。これら一連の成果は、物理学専攻の若い優秀な人たちと一緒に研究ができた幸運により得られたものである。関係各位に深く感謝する。


■当日の注意
・当日体調不良の方は来場をお控えください。
マスク着用と消毒にご協力をお願いします。

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