小形正男 教授 最終講義のお知らせ(3月12日)

コロキウム・談話会 2025/01/28

演  題: 物性物理学 ―電子、スピン、ときどきフォノン―

日  時: 2025年3月12日(水) 16:00~17:30

会  場: 小柴ホール(理学部1号館)

参加方法:対面のみ ※ご自由にご参加ください。登録は不要です。

 私は1986年、高温超伝導が発見されたのとほぼ同時に東京大学物性研究所・斯波研究室の助手となり、その後チューリヒとプリンストンでのポスドクを経て、1993年から東大総合文化研究科(駒場の物理教室)、2000年から理学系研究科(本郷の物理学教室)に移りました。大学院からは40年強、理学系研究科では25年間大変お世話になりました。

研究として、数理物理的なソリトンから始まり、高温超伝導、厳密対角化、1次元電子系、変分モンテカルロ法、有機導体、異方的超伝導体、スピン液体、フラストレーション系、ディラック電子系、軌道帯磁率、トポロジカル物質、熱電、フォノンドラッグ、キラル物質など、物性物理学の中でとくに電子がもつ電荷およびスピンが織りなす様々な現象について自由に研究してきました。さらに、電子が活躍する舞台背景を構成する結晶格子の振動、つまりフォノンもときどき顔を出します。

これらの研究は、大学院生、助教、ポスドク、共同研究者との共同作業の結晶です。これらの方々のさまざまなアイデアや計算から多くのことを学び、かつ楽しく研究を続けることができました。これまでの研究生活を振り返りつつ、私の勝手気ままな研究・教育活動を支えて下さった皆さんに心から感謝いたします。


■当日の注意
・当日体調不良の方は来場をお控えください。
マスク着用と消毒にご協力をお願いします。

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