2021年度 後期 物理学教室コロキウム

コロキウム・談話会 固定ページ 2022/01/20

第123回 コロキウム(終了しました)

【日時】2021年11月12日(金)17:00-18:30
【講演者】小林 徹也(東京大学 生産技術研究所 准教授)
「生命現象をとらえる理論的方法とその展開:情報から構造まで」

 November 12, 17:00-18:30
 Department colloquium by Tetsuya Kobayashi (Institute of Industrial Science, The University of Tokyo, Associate Professor)

【要旨】
生命現象を他の物理系と隔てる性質の一つとして、自己複製、変異、そして自然選択を経て、物理的に非典型的な状態が成立・維持されていることがあげられる。
より大雑把に表現すれば、非生物系のシステムと比べて生命システムは「何らかの意味」でよくできているように見える。
「何らかの意味」は多様であるが、何らかの効率、例えば情報処理の効率、エネルギー的な効率、また生存の効率、そしてそれらの組み合わせに結びついているように思われる。このような側面を捉える理論が生命現象には必要である。
我々はこの中でも生命システムの情報処理に関する最適性に着目をして研究をしてきた。

本研究では、情報理論・最適制御・強化学習などの情報処理にまつわる最適性の理論を生体現象に活用できることを紹介する。具体例としてこれまで我々が取り組んできた、細胞による化学情報の感知、進化・免疫などを取りあげる。時間が許せばこのような方法論と物理との接点などについても少し議論したい。



 

第124回 コロキウム(終了しました)

【日時】2021年11月26日(金)17:00-18:30
【講演者】Andrea Cavalleri(Max Planck Institute, Professor)
「Driven Quantum Materials」

 November 26, 17:00-18:30
 Department colloquium by Andrea Cavalleri(Max Planck Institute, Professor)

【要旨】
Driven Quantum Materials
Andrea Cavalleri
Max Planck Institute for the Structure and Dynamics of Matter, Hamburg GERMANY
Department of Physics, University of Oxford

I will discuss how coherent electromagnetic radiation at Tera-Hertz frequencies can be used to drive quantum solids periodically, leading to non-equilibrium magnetic, ferroelectric and superconducting phases. These ordering phenomena are sometimes observed at temperatures higher than the thermodynamic transition temperatures, due to induced synchronization between otherwise incoherent fluctuations. I will also discuss how these phenomena can be interrogated, introducing along the way many innovations in experimental methods to study materials physics at the shortest timescales.

 

 

第125回 コロキウム(終了しました)

【日時】2021年12月17日(金)17:00-18:30
【講演者】渡辺 悠樹(東京大学 大学院工学系研究科 准教授)
「多極子絶縁体の分数コーナー電荷」

December 17, 17:00-18:30
Department colloquium by Haruki Watanabe 
(Graduate School of Engineering, The University of Tokyo, Associate Professor)

【要旨】

物性物理学では近年、物質のトポロジーに着目した相の分類や、非自明なトポロジーに起因する興味深い物性が活発に議論されている。物質バルクのトポロジーと物質表面に現れるギャップレスモードとの関係はバルク・境界対応と呼ばれており、特に表面のヒンジや角に特徴を持つ「高次トポロジカル相」が注目を集めている。一方で、バルクと表面の物理量の対応は自明な絶縁体にもあり、代表的なものに分極と表面電荷の関係が知られている。

本講演では、これらの発展を概観した上で、最も単純なイオン結晶の例である塩(NaCl)について、「結晶の角に素電荷eの1/8の大きさに量子化した電荷が生じる」というこれまで着目されてこなかった性質を議論する。

 

第126回 コロキウム(終了しました)

【日時】2022年2月4日(金)17:00-18:30
【講演者】山崎 雅人(東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構 准教授)
「量子場の理論の数理」

February 4, 17:00-18:30
Department colloquium by Masahito Yamazaki
(Kavli IPMU, The University of Tokyo, Associate Professor)

【要旨】
量子場の理論は物理学のさまざまな分野において成功を収めており,現代物理学において極めて重要な理論的枠組みである.一方,量子場の理論はそれ自体豊かな数理を含んでおり,数理物理さらには純粋数学におけるさまざまなアイデアの源泉でもある.

今回のコロキウムでは,主として結び目理論や可積分系などを例に取り,量子場の理論からどのような数理が現れるのかを,筆者自身の研究を絡めて説明したい.

 


今学期のコロキウムはオンラインでの開催とな ります。
問い合わせ先: 東京大学 大学院理学系研究科  物理学専攻事務室
jimu-phys.s@gs.mail.u-tokyo. ac.jp

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