光を巧みに操ることで新しい分子分光法の開発に成功

研究成果 2018/10/29

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東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の井手口拓郎講師らの研究グループは、最先端の光技術の知見を基にこれまでのフーリエ変換分光法を見直し、その計測装置に高速に角度変化する鏡を利用した波形制御技術を導入する工夫を施しました。その結果、従来手法を約1,000倍高速化できることを見いだし、1秒間に1万回以上の計測をすることに成功しました。今後、短時間のうちに複雑な化学反応を経る燃焼過程の解析や、リアルタイムの環境モニタリング、食品、生物試料の分析などに利用されることが期待されます。
本研究成果は、2018年10月25日(英国時間)に国際科学誌「Nature Communications」のオンライン版で公開されました。


井手口研究室:https://takuroideguchi.jimdo.com/
論文URL:https://www.nature.com/articles/s41467-018-06956-x
東京大学理学部のプレスリリース:http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2018/6100/

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